みさちゃんの漬物教室
赤倉温泉集落に住む料理名人の「みさちゃん」に、この時期の青菜を使った簡単でおいしい漬物の作り方を教えていただきます◎
みさちゃんの作る漬物や料理は、工夫とアイデアが散りばめられていて、家庭にある普通の食材や調味料しか使っていないはずなのに、なかなか自分では出せない味で、めちゃくちゃおいしいんです。
この写真のように、赤倉温泉中を自転車で走り回り、見かけない日はないんじゃないかと思います。
みさちゃんとのおしゃべりも含めて楽しんでいただけたら幸いです!
2022年11月12日(土)
10:00~13:00
参加費:1,500円(みさちゃんランチ付き)
定員:8名(お子様連れ大歓迎!お子様用ランチ1名+300円)
申込方法:uneのSNSメッセージ、またはunemogami@gmail.comまで氏名、参加人数(お子様の人数)をお知らせください。
申込締切:11月10日(木)
みさちゃんについて以前山﨑が書いた記事を転載しますね。(長いです)
私が赤倉に嫁いできてから、ずっと気になっている方がいる。
自転車で集落内を走り回り、気がつくと玄関先でお茶を飲んでいたり、マルコメ商店で買い物していたり、温泉に入っていたり。見ない日はないんじゃないかと思うほど、とにかくいつでも元気に飛び回っているのは「みさ子さん」という73歳のお母さんだ。
赤倉ゆけむり館の産直に並んでいる商品に、みさ子さんの名前を見ない日はない。自家栽培の野菜はもちろん、季節ごとの山菜や木の実、山野草を取ってきて鉢に植えたもの、庭に咲いている花を束ねたもの、自分で着物をリメイクした羽織や、編み物、吊るし飾り…そのラインナップは多岐にわたる。そんなみさ子さんを商売人として尊敬の眼差しで見ていたのだが、話を聞いてみると単なる商売では片付けられない理由があった。
─みさ子さんは商売上手ですよね。どんなものでも商品にしちゃう才能がある。
ほんとのごと言うと売りだぐないのよ。けったい(あげたい)のよ。褒めてもらいたい。褒めてもらうの大好きだがら。だけども人にけるっていうことは失礼でもあるし、倍返しされんのよ。そうすっと、もらった人も大変だし。例えばそのへんの人さ、けってあるぐべ。そすっと「ないだて大変だったべっちゃ~」ってなって、豆腐だの納豆だの卵だのよこすんだ。そすっとかえってもらった人の方が高くつく。だから少しお金をいただいて、お互い様でやってる。ほんとは縫ったものもけったいのよ。でもそこまでしたんでは、かえって気使うべ。
─みさ子さんは料理も上手ですよね。何を作らせても美味しい。
昔からやってることに今のアイデアを足してみだりしてんなら。ごま油をちょっと足してみたり、醤油を味噌にしてみたり。でも、料理はつくんねどだめ。つくんねど覚えらんね。最初はうまぐいかなくてよ~失敗も多いさけな。やっぱり数すねとわがんね。お葬式とかで人集まっど、腕のいいのがいんのよ。最初だまってみてんの。でも、どこかでぽろっと落とすことがあるのよ。女っつうのは欲があって、教えったくない気持ちもあるから。こそこそ話していることを聞き耳立てて覚える。それで、次にそのことをあたかも自分が発見したみたいにして人さ教える。それもまた気持ちのいい話でよ。ものを教えたりすると親近感を与えるっていうがよ。「みさ子さんは何でも上手だ」となって鼻高々になる。そういうのって楽しみだべっちゃ。女の楽しみ。自慢にもなっしよ。
─色んな所でお茶飲みしている姿を見かけますね。
そろそろお盆だねや~とか、お茶飲みながら会話が出る。そうすっと、「〇〇ないでや」となる。私何でも商売のために持ってっから「〇〇持ってるよ」となる。他よりも安く分けてやっと、お互い得して楽しみになる。お盆近いからって花集めて売ったりすっと、「うまいもんだ」と皆言うわけよ。でも、たまたま物があったから売ってるだけ。必要なものや時期がわかってて何でも全て用意してるもんだから、すぐ「あるよ」って譲ってやれる。みんな私がいつ何を作るか知ってるから、「赤飯余計ふかして分けてけんねか~」と。「んなら具入っていくらでいいか~」って。欲たかって余計とるってことでねく。そんなに高く取んない。でも私の商売は人を見てやりとりしてんなら。一人暮らしで「楽でねのよ~」って人にはガス代だけもらったりね。みんなに「良かったや~」、って言われるとそれに越したことはない。みんなの楽しみにもなってるしよ。
一回喜んでもらえれば、花の種でもなんでも、なんとかして手に入れてきたりしてな。
自分はなんでもやさん。笹巻きもすっぺし、赤飯もすっぺし。なんでもすっから頼まれたらすぐ対応できるように材料だけは常に確保してんなら。
─そうやってみさ子さんは人生を豊かにしてきたんですね。
おらその方が面白いもんね。何か手伝いあれば、みさ子さん頼む~ってなるしよ。それも楽しみのひとつ。好きなことして走って歩けるって最高の人生だね。